ベッドを置いて、小さなテレビが1台。それでもう床が見えなくなる。下北沢の半地下、4畳半。壁は薄く、隣の部屋を誰かが歩けば、足音でそれが分かりました。

創業期のスタートアップ役員として働きながら、帰って寝るためだけの部屋としてそこに住んでいました。

職場は、渋谷のシェアオフィス。馬車馬のように働こうと思っていたため、家は寝るだけで良いと思っていました。

選んだのは、下北沢のシェアハウス

決め手は、家賃の安さや立地もありましたが、1番は、大家さんが起業家だったことです。

エネルギー関連の事業を何十年も続けている人で、事業の話を聞くのが単純に面白いと感じました。

今思うと、せめてもう少し静かな環境だったり、日の当たる部屋にすればよかったなと思いますが、当時は、人の面白さと、「下北沢に住んでみたい」ただその好奇心から選んでしまいました。

朝7時に家を出て、夜23時に帰る日々

朝7時に部屋を出て、渋谷のシェアオフィスへ向かいます。会社にいる時間は、採用面接の日程調整から営業資料の作成、来客対応まで、あらゆる業務にまたがっていました。

昼食は、コンビニで買ったものをデスクで済ませることがほとんどでした。夜23時を過ぎてから4畳半に戻り、シャワーを浴びて眠るだけの数時間を過ごし、また朝を迎える。そんな生活を、数か月にわたって続けていました。

休みの日も頭の中では仕事のことを考えていて、部屋で誰かと過ごしたり、近所を歩いたりする時間はほとんどありませんでした。

元Google社員に言われた、衝撃の一言

ある時、その部屋に1人の外国人が引っ越してきました。台湾出身で、元Googleの社員だったそうです。Googleを辞め、日本でコーヒーショップを開くために移り住んできたとのことでした。

ある晩、私がいつものように仕事をしていると、その人がふと聞いてきました。

「なんで日本人って、副業するの?」

正確な意図までは聞けませんでしたが、その言葉の背景には、「好きな仕事をしているのに、なぜ別の仕事までするのか」という感覚があったように思います。彼にとっては、好きなことで生計を立てているなら、わざわざ他の仕事を掛け持ちする理由がない。そう考えているように見えました。

彼に、明確な意図があったわけではないと思いますが、その一言を、何故か今でも覚えています。

「あなたの、本当にやりたいことって何?」

今は、TAiWĀ事業や1on1、キャリア相談を通じて、500人以上の方と一対一で話をしてきました。その中でよく聞く質問があります。

「あなたの、本当にやりたいことは何?」


同じように、今の働き方や生き方について話してみたいという方がいらっしゃれば、一度お話できる機会を楽しみにしております。